DIVING

IMG_4589.JPGついでに阿蘇中岳火口にも行ってきました。からし蓮根が売ってあるのかと思いきやなんだこりゃ!?ちょっとイオウな感じ(異様、ね。)

水中でも熊本弁がいい

 毎年夏になると、故郷の熊本に帰省するひげ。

 今年は”ライセンス持ち”だし、いっちょ故郷の海に潜ったろかいと地元のダイビングショップを探した。とは言え、熊本のダイビングショップ、有名なところがある。ブルーアース21。県下に支店がいくつかある地元の、大手。早速ネットで大体のことを調べ、電話してみた。

受話器の向こうからは、熊本弁。

 松野明美ばりの語り部など、ゴロゴロいるのが熊本だ。いいかんじだなぁ。行きたい方面を伝えると「その方面ですと、うちではここです」という場所をおしえてくれた。そこは”天草下田妙見ヶ浦”というところ。

「たかはまのとなりた〜い」

 もとジモピーひげ、ちょびっとがっくり。あまりにも、となりの海岸がポピュラーすぎる。そう。妙見は熊本の若者はみんな(多分みんな)知ってるそんな”高浜(白鶴ヶ浜)”のとなり。まぁいいか。

 ここだと、時期的に伊豆並みの大渋滞が予想される。市内からだと4〜5時間かかるかも。うわ運転したくないなー・・・特に帰り。


 そうだ。実家の親誘おう。天草下田といえば温泉あるし。前乗りして天草観光だ、こりゃいいや!
このときなにげに、ひげがひらめいたこと。それが後々あんなことになろうとは。

 親はホイホイ喜んでひげの思惑に乗ってきた。旅館まで取ってくれて万全の体制だ。いつからこんなに乗りがよくなったのか。なんと、8人乗りのワゴンまでレンタルしてきた。メンバーは父に母、そしてうちのひとと息子、そしてひげの5人。

んにょ〜し!大渋滞天草へGO!!

やはり秘境ポイントは細い一本道がお約束?

 気負って出発したわりに大渋滞予想ははずれ、3時間30分で現地に着いた。聞けば、明日の予定(予約時に前日にショップとは別行動で到着、現地集合現地解散でと言っといた)は、ビーチエントリーらしい。

 ビーチエントリーか。ひげ、じつは 11本目にして初めて。どうやるんだろ。

 潜るのは明日だし、時間もあるし、ここは下見だと一行は”妙見ヶ浦(みょうけんがうら)”に繰り出すことにした。入り口はよーーく見ないとわからない。いかにもダイビングスポットというかんじ。そこにある細い一本道をタラタラと下りていく。右は崖っぷち。車がやっと一台通るくらい。

あっちから車が来たらどうなるのだろう。

タラタラ続く長い一本道。冷や汗もタラタラ。やっとひらけたそこがダイバーの集う場所だった。

 7月26日土曜日。夏休みに入っての初めての週末でダイビング日和の今日、ものすごい人だ。そして、どこから入れたかショップの大型バスが何台も止まっている。あの道をこのバスがこぞって降りてきたのか。石垣島でも思ったが、そこを拠点に働いている人のプロの腕前には脱毛する。いや、脱帽する。

透明度抜群なんだって!イルカの群れにも会えるんだって!

 ここ”天草下田妙見ヶ浦”は関東方面などから見れば、まだまだ知る人ぞ知るといったダイビングスポット。天草も、ここからもうすこし先に行き、牛深といわれるところまで出ると、その透明度は海水浴であっても群を抜く。妙見より手前の五和町の沖合では野生のイルカの群れなんかもみれる。

 妙見ヶ浦は熊本市内から三角方面へ行き天草五橋を全部渡りきって、下島の西海岸のだいたい真ん中あたり。夕日の景勝地であり、荒波が創ったという岩礁の海岸は圧倒されるような眺め。その眺めはというと。


九州男児ばーい!こんなかんじ。男っぽい。


 集合の10:30になった。ブルーアースのスタッフと合流だ。

 今回ひげは器材持ち。そして重器材の初おろし!しかしこのころはまだ、キャリングケース(引っ張ってゴロゴロ)の存在を知らず、ぜーんぶメッシュバックに詰め込んで、それを飛行機に乗せて自分で担いで持ってきたのだ。東京から。本当は、カウンターで”楽送便”で送るつもりだったのだけど、メッシュバックでは送れないといわれた。重かった・・・。かなり重かった。そのせいかどうかわからないが、妙見に出発して10分もたたないうちにレンタカーの中で後方確認したばっかりに、首をひねった。その痛みは瞬時に肩に広がっていく。やばい、痛い・・。バンテリンを塗りたくり、車中はそのにおいが充満。

 普通、この重い器材は現地まで宅急便で送るとか、ショップのスタッフが車で運んでくれるとか、するものらしい。次回はもちっとスマートに。今回の教訓。

 さて、おニューのウエットスーツを着込み、機材のセッティングも初めての器材にしては速やかにすます。師匠の教えを思い出す。ココロの指さし確認。そして、タンクをBCにつけるべくちょっと持ち上げた。しかし。

おもっ!

 重い。なんだこりゃ。石垣のそれとは格段に重さが違う。聞けば、スチール製のタンクだそうだ。これをしょってビーチエントリーするのか。そう思って、目の前に広がる海岸を今さら、よーく見る。岩。岩。岩。岩だらけ。左右は岸壁に囲まれており、足下にはそういや石がゴロンゴロン。

 すごいここ。よく見たら、ものすごく難儀しそうなすごいところだ。それなのに、このくそ重いタンクをしょって、ひげより小柄のかわいい女の子がひょひょいと走ってきた。ブルーアースのスタッフ、はるさん。

「準備、できましたか〜?」
もうすっかり前から準備の整ってそうな、はるさん。海に入ってしまうまで、2〜30分はタンクしょったまま陸を走ってまわりのゲストに気をくばっていた。さすが九州のおなごたい。チーム分けされ、11:10分、いよいよエントリー。器材をつけて立ち上がる。

ズシッ。

 マスクとフィンを手にぶらさげ、30キロはあろうかと思われる器材をしょって、この海岸をぬけねばならぬ。ひげの前に立ちはだかる岩。これを越えていかねば。一歩一歩そーっとそーっと。しかし、岩は容赦なく行く手をはばみ、ひげを妨害。足をくじき、しりもちを付き、何度転げたかわからない。それなのに、この岩に慣れた地元ダイバーの皆さん、もうとっくに潜降ポイントで浮いてらっしゃる。ちょっと待っててくださいよ。ドンケツ(毎度)でポイント到着。すんません、みなさん。そういやさっき転げてタンクを思いっきり岩にぶつけたなあ。岩、砕けたかも。

地元にいた頃は興味もなく・・・。

 潜って思った。故郷のなじみの海がこんなとは。
妙見の海はなんとも不思議な感じのするところだった。下を見たら、純和風。上を見たら、南国。言ってみれば、畳の部屋にシャンデリアというかんじ。そして、魚の種類が多い。うつぼ、ふぐ、かわはぎ、あじご、かさご・・・。そんなまるで九州物産館の中に、カクレクマノミなどの色のきれいな熱帯魚が泳いでいる。キラキラと上の方で小さな銀の魚が群れて光る。そしてなんと言ってもここは地形がダイナミック!

 海の上に出ているあの岩礁を思えば、このダイナミックな地形は当然だろう。最後の方に現れた左右の壁などは、上の方から太い光がギラギラ差し込んでいて、ここまで器材しょって潜ってよかったなぁと心底思えた。

 地形派もお魚派もどちらも満足できるそんなポイント妙見ヶ浦だった。

(2003.7.27/diveNO.11-13)


IMG_1976_01.jpg南伊豆と沖縄をたして2で割ったようなかんじ。


Log/潜水地:熊本県天草・下田妙見浦 透明度:18m 深度MAX:17.6m AVG:7.9m 水温:23.5℃ 潜水時間:48分 安全停止:無し 見た魚 /ミツボシクロスズメダイ イソギンチャクカクレエビ サラサエビ タテジマキンチャクダイ ソラスズメダイ キタマクラ ハコフグの子供 クマノミ