DIVING

オープンウォーターへの道

石垣島へGO! 学科講習

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勉強しに来ました
リゾートだけど

5月5日。GO!GO! なんちゅうさい先のいい日。
私ひげはまたもや石垣島にいた。つい一ヶ月前にはあそこに沈んでいたかもしれない、あの海を見つめながら。見つめておいて胸が苦しい。目線をはずせばいいのに。あの日から渦巻く感情を抑えるそんな私ひげのよこでさっきからキャーキャーはしゃいでいる人・・・それは実母だ。”ひげ母”と呼ぶことにする。

石垣島に行くことを決めた頃、所用で母に電話したとき「今度ダイビングのライセンス取りに石垣島行ってくるけん。」と、つい口をすべらした。このことは今思えば正解だったとは言え、なんだろう。ひげ母自身にとってあんなにも劇的に人生が思わぬ方向に転がるなんてこのときは私ですら想像できなかった。

もっともこの時この海を見ながらこう思ったわけではなくて、そうだなぁ・・・いい歳した娘の免許合宿に親同伴かよ〜・・・とかなんとかブツブツ思っていたんでした。

(後のチャレンジャー)ひげ母のシュノーケルの先からお決まりのように大声がもれ聞こえる。

「しゅごっ!アラ〜きれいかね〜!」
「しゅごっ!ヒャア〜熱帯魚た〜い!」
「しゅごっ!さんごもあるた〜い!しゅごっ! 」

感動屋の母・・・一際声が高い。そして熊本弁丸出しだ。リゾートだろうがどこだろうがいつも、まっだし(注:丸出しの意)。視線を元に戻したひげは再び見つめ続けた。あの海を。そして思っていた。

『あのカメラ・・・私がおぼれてるうちに、さっさと浜に帰り着いてたんだよなぁ・・・』

そうなのだ。カメラは浜に帰っていた。なぜならば。水中カメラは浮く。そう、下ばっか向いて探し続けていたひげの頭上をこれではプカプカ浮いていたことになる。そしてカメラは浜へひげは沖へ。あまりにも悲しい図だ我ながら。打ち寄せられたカメラは、親切なメッドのスタッフに拾われ風通しよく見晴らしの良いビーチハウスに鎮座していた。失せ物見つかる。今年のおみくじでもあるまいし。こうしてカメラは私の手に戻ってきた。私はしっかりと心に刻む。水中カメラは浮くということを。実母はなおもシュノーケルの先から私と会話をしているつもりだ。明日は学科講習。そう、いよいよダイビングの講習が始まるのだ。

予習ナシ。体験ナシ。

朝8時45分。母に別れを告げ、迎えのバスに乗り込む。これから向かうのは、講習を受ける場所”シーマンズクラブリゾートホテル”だ。

そこにはマリンスタッフがたくさんいて、クルーザーも3隻くらいあって、ボートもトラックだっていっぱいある。なんだか、リキ入ってそうなところだ。バスの中にはひげを含め、4人の客がいた。後ろの男性二人はメッドの青いバスタオルをご持参だ。体験ダイビングなんだそうだ。ちなみに、ひげはこの体験ダイビングもしたことがない「やっぱり、順を踏むものか・・・」にわかに不安になったが、しょうがない。どうせやるなら、いきなり本番だ。気を取り直してひげの横、川谷拓三似の青年。今日一緒に学科を受けることになる、青年拓三だ。

5分ほどで、シーマンズクラブリゾートホテルに到着。もうすでに10数人、わらわらとそこかしこで、ウェットスーツなるものを着込んでいる。「ああやって、水着で、尻こっち向けてウェット着るんだー・・・」後に、別にそんな公衆の面前で着込まなくてもいいことを知るが、それでもレンタルを着る場合、体にピッタリ合うのを探すまで人によっては何度か取り替えたりするので、レンタル用倉庫の前で脱いだり着たりする。「うっかり水着のパンツが脱げないように気をつけよう」なんて、いらぬ想像が浮かんでは消えた。

本日、学科講習を受けるのはひげと、さっきの青年拓三の2人。
着込む人々をあとにして私たちは、敷地一番奥の真っ白い建物”マリンハウス”に案内された。今日一日、ここで勉強するらしい。天気も良くブーゲンビリアも咲いていて、南国らしく射す陽は痛い。気分は最高だ。マリンハウスに案内してくれた人、それはメッドからここまでバスを運転してくれた人。段取りよく私たちをここまで案内し、テキパキとしていた。マリンハウスのテーブルにはすでにひげと拓三の教材がおかれ、ホワイトボードや何やら数字の書かれたでっかいボード(後にダイブテーブルと知る)等が私たちを待っていた。「はじめまして。Tです。」「(あ。さっきからテキパキした人)」しばらくして登場した学科の先生は、後にひげが師匠と仰ぐことになる、段取りTさんその人だった。

P4160009.JPGシーマンズ倉庫前。ありとあらゆるサイズのウエットスーツがてんこ盛り。  スタッフ撮影

サクサク行くのは気持ちがいい

ひげと拓三が、「ビデオは観たくない。Tさんのしゃべりでいってください。」と左右からステレオでお願いしたので、Tさんは教材ビデオは使わず、オールしゃべりでやってくれた。 Tさんはそりゃあ、しゃべりがうまかった「おもしろくなかったら、言って下さい」と言われ、虎視眈々と狙っていたおかげで頭によく入るわ、かと思えば、「飲み食べ放題」と言われリラックスできるわ、だ。気分転換もうまい。

お昼は3人でゴーヤー弁当を食べた。さすがは石垣島だ。ほっかほっか亭にこのメニュー。お茶はさんぴん茶をいただく。

午後のカテゴリー終了後、ファイナルエグザム。もちろん、拓三もひげも合格。ゆっくりのんびりちゃんと、てきぱき。ダイビング講習1日目は楽しく無事に終了したのでした。

学科講習
こういうリゾート地でライセンスを取る(本当はCカードを取るという)場合、学科の予習ができないので、さぞかし忙しいつめこみ勉強になるだろうと覚悟していましたが・・・。指導団体やスクールによっても多少違いがあるらしいが、1日目学科。教科書があり、習うところは4〜5のカテゴリーに分けてある。1つ終わったら、ミニテスト。達成ベースがあり、合格するまでやってくれるので、わからないところを残すことなく安心して次へ進めるようになっている。全部のカテゴリーを習いかつ毎回のミニテストに合格したら、最後に総合テストを受ける。それをクリアすれば、学科は終了。陸のダイビングスクールでは予習として先に教材を渡され、家で勉強をしてこなければならない所もあったり、ファイナルエグザム(総合テスト)のみ海洋実習の後に実施したり、色々だけれど、受講する内容はどこも同じ。日数も学科・実技全部を含め2日〜3日。でもそれ以上かけるところや、逆に1日で全部やったというすごいダイバーにも後にお会いしました。